2007年11月29日木曜日

マレーシア事情

マレーシアは東南アジアのほぼ中央にゾンザイ存在する日本より小さい国です、半島マレーシアとボルネオ島北部にある東マレーシアに分かれており、北緯0度45分から7度28分東経99度44分から119度30分に位置しています。その全体の面積は約33万平方キロ(うち半島マレーシア面積13万1587平方キロ、東マレーシア19万88平方キロ)という日本の総面積の約90%、つまり日本から北海道を除いたくらいの大きさです。
  
日本に似て、まわりの大部分は海に囲まれていますが半島の北部はタイと東マレーシアの南部はインドネシアと国境を接しています。また シンガポールとはJOHOR水道を隔てて手の届けるくらいの距離ですし、西海岸からはマラッカ海峡を隔てて天気がよければインドネシアも見えます。また、フィリピンの島のいくつかはSABAH州の間に挟まれています。このようなところに位置するマレーシアは、アセアンの国々のすべてに近く、地理的には、その中心に位置するといえます。


マレーシアの一般事情は下記の通りです。

1.首都 クアラ・ルンプール (KL)
2.人種 マレー系(約50%)、中国系(約27%)、インド系(約8%)、その他(約12%)
3.言語 マレー語(国語)、中国語、タミール語、英語、その他
4.宗教 イスラム教(連邦の宗教)、仏教、儒教、ヒンドゥー教 、キリスト教、原住民信仰
5.略史 1957年 マラヤ連邦独立
1963年 マレイシア成立(シンガポール、サバ、サラワクを加える)
1965年 シンガポールが分離、独立


現勢や開発計画

1981年、マハティール首相は「ルック・イースト」政策を発表しました。これは、東方の国、すなわち日本や韓国を参考にして経済発展を遂げようとする方針を示したものです。続いて1983年に「日本株式会社」の概念である政府と民間の協調による経済発展を「マレーシア株式会社(Malaysia Incorporated)」構想としてマレーシアに採り入れました。それら政策の実施により、1980年代後半からマレーシアの工業製品輸出は飛躍的に成長しています。そして1991年にマハティール首相は「ビジョン2020」いわゆるワワサン2020を発表し、現在は経済・政治・宗教・精神・文化の面で先進工業国になることを目指しています。

それにマハティール首相は2001年4月23日に第8次5カ年計画を国会に提出しました。長期総合計画に掲げた年平均7.5 %の成長の実現に向け、製造業を拡大し、社会安定のためブミプトラ(土地の子)優遇策を継続して国民の所得格差を縮小し、年間平均所得を10年後に2万3600リンギ(約78万3000円)に倍増させるとしています。また、政府事業の民営化でマレー系を優先する政策を強化します。同16日マレーシア国営石油会社ペトロナスの子会社マレーシアLNGティガは東北電力に液化天然ガス(LNG) を05年から20年間長期供給する契約を結びました。
 
建設PROJECT
2020年までに先進工業国入りを目指す「ビジョン2020」構想の下で、以下のような大規模プロジェクトが完成乃至進行中。

(1) クアラ・ルンプール新国際空港(KLIA)――(東洋1)
1998年6月開港。敷地面積1万ヘクタールで、成田空港の14倍。

(2) 新行政都市「プトラジャヤ」(PUTRAJAYA)
クアラ・ルンプールの南25㎞に建設予定。1999年6月に総理府が移転し、
各省庁も順次移転する予定。本年2月1日に連邦直轄区となりました。

(3) マルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)
KUALA LUMPUR PUTRAJAYA、新空港を結ぶ南北50㎞東西15㎞の地域に最新鋭
の通信インフラを整備し、ハイテク情報技術関連企業を誘致する計画。

(4) ペトロナス・ツインタワー(PETRONAS TWIN TOWER)
高さ452m(世界一)の高層ビル。日本と韓国の企業が建設を担当して完成しました。

(5) 2010年に全面完成予定のKLセントラル・プロジェクトの一部であるKLセントラル 駅が2
    001年6月13日に正式オープンしました。KLIAとKLを結ぶ高速空港鉄道(ERL)      が開通すれば、この駅は海外と直結マレーシアの玄関口になるようです。

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