2009年1月20日火曜日

We Are One



http://www.nytimes.com/2009/01/19/arts/music/19weareone.html?scp=1&sq=We%20Are%20One:%20&st=cse.

アメリカ便り:
いまオバマ就任式の公式イベントの一環である、We Are One: The Obama Inaugural Celebrationをテレビで見終わったところです。リンカーン記念堂の大リンカーン像のまえで、アメリカ・ポップ・ミュージックを、白人と黒人、ことなった階級(白人ワーキングクラス、高学歴若い世代などに向かって)、左翼と右翼とノンポリにむかって大変によく構成・演出したもので、オバマ政治ですよ。つまりWe Are Oneです。

オバマとその家族は、舞台横の防弾ガラスに囲まれた貴賓席で、知っている歌なら舞台の歌手といっしょに口を動かして歌ったり、立ち上がって踊ったり(スティービー・ワンダーとのきには、しっかりと体を動かしていた)、そして最後にはピート・シガーがでてきて、This Land Is My Landをブルース・スプリングスティーンと歌い始めたときには、私はぶっ飛びましたね。もっともピート・シガーは89歳で、声があまりでない。それでおもに歌唱指導の方をやっていて、歌の方はブルース・スプリングスティーンがやっていました。シート・シガーは、いつものとおり、よれよれ戦前左翼の運動フォークシンガー服装です。
オバマのおじいさんの世代の元共産党員にして、まちがいない活動家シンガーが、もうひとりの元共産党員にしてシンガーのウディ・ガスリーが作った「愛国歌」を歌ったわけで、オバマも立ち上がって、立ってスイングしながら歌っていました。

最後に舞台に主演した歌手と俳優が全部でてきて、オバマはその一人一人で握手して話しをしていたけど、ビート・シガーとどんな身振りで話しをするのだろうか、と興味があったたのですが、放送は切れてしまいました。

このコンサートのテーマは、「愛国」です。もっともそこにはオバマ(大統領)と黒人差別(現実)と奴隷制(歴史)があるわけで、だからこれまでの愛国とは違います。このあとナショナリズムと戦争の問題は、どうするのだろうか。メモリアル・パークはほとんど埋まっていたから、どのくらいの人間があつまったのでしょうか。

いまCNNニュースのウェブサイトに行って、このコンサートのニュースを読みましたが、ピート・シガーのことは一行も書かれていませんでしたよ。

また、オバマ政権誕生を引き合いに、ニューヨークタイムズに野中氏出自について書かれた記事が16日付けで掲載されています:

http://www.nytimes.com/
New York Times (January 16, 2009)
Japan's Outcasts Still Wait for Acceptance

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